SUV界では高い人気を保ち続けるランドクルーザープラド。

使い勝手の良い室内と、本格的な走行性能が定評です。

ランドクルーザープラドのスペックを詳しく分析します。

ランドクルーザープラドの各スペック

引用:https://toyota.jp/landcruiserprado/exterior/?padid=ag341_from_prado_navi_exterior

まずは諸元表にて各スペックを一気見です。

ランドクルーザープラド諸元表
項目 ディーゼル ガソリン
全長 4825mm
全幅 1885mm
全高 1850mm

(1835mm)

ホイールベース 2790mm
車両重量 2170~2320kg 2050~2100kg
排気量 2754cc 2693cc
最高出力 177ps 163ps
最大トルク 45.9kgf・m 25.1kgf・m
燃料消費率 11.8km/L

(11.2km/L)

9.0km/L
タンク容量 87L
車両本体価格 4152600円~4307040円 3538080円~3692520円
駆動方式 フルタイム4WD
乗車定員 5名~7名
最小回転半径 5.8m
最低地上高 220mm
タイヤサイズ 265/65R17タイヤ&17×7½J

(265/55R19タイヤ&19×7½J)

※( )内は上級グレードTX-Gの数値

引用:https://toyota.jp/landcruiserprado/exterior/?padid=ag341_from_prado_navi_exterior

ランドクルーザープラドは日本車のSUVとしては大型サイズの部類に入ります。

ディーゼル車とガソリン車があり、本格クロカンユーザーからはディーゼルエンジンモデルが根強い人気を維持しています。

各グレードほぼ共通の数字ですが、ディーゼル車のスポーティ最上級モデルであるTZ-Gだけが一部で独自の数値となっています。

以降で各項目を細かく分析していきます。

ボディサイズ

引用:https://toyota.jp/landcruiserprado/exterior/?padid=ag341_from_prado_navi_exterior

ランドクルーザープラドのボディサイズは全長4825mm×幅1885mm×高さ1850mm。

スポーティモデルのTZ-Gのみが車高が15mm低く1835mmとなっています。

車両重量はガソリン車が5人乗り2050~2060kg、7人乗り2090~2100kg。

ディーゼル車は5人乗り2170~2180kg、7人乗り2210~2220kg、TZ-Gは2320kg。

ディーゼル車はエンジンがインタークーラーターボ付きのため、その分車重が重くなっています。

5人乗りと7人乗りの車重の差はほぼサードシートの重さになります。

エンジンスペック

引用:https://toyota.jp/landcruiserprado/performance/?padid=ag341_from_prado_navi_performance

エンジンの排気量と出力はガソリンが2693cc163ps、ディーゼルは2754cc170ps。

前述のとおりディーゼル車はターボ付きなので出力も高いです。

注目する点は最大トルクで、ガソリンが25.1kgf・mに対してディーゼルが45.9kgf・m。

一般的に言ってプラグを使って一点から発火するガソリンエンジンよりも、高圧力をかけて燃焼室全体で発火するディーゼルエンジンの方がトルクフルです。

ランドクルーザープラドではディーゼルの方が1.8倍もトルクが太いのが特徴的な部分です。

トルクが太いと加速やスピードの伸びでは無く、動き出すときに低回転から瞬発力を出すことができます。

勾配がきつい坂や凹凸のひどい悪路、ぬかるんだ道などで本領を発揮します。

低速から力の出るディーゼルエンジンモデルが、本格SUVユーザーに人気なのもうなずけるところです。

一方でディーゼルエンジンは燃料の燃焼時間が長いので、高速回転には不向きです。

そこにいくとガソリンエンジンは高速回転時の伸びが特徴です。

回転数が上がってくると力を発揮します。

高速走行を楽しみたいというユーザーにはガソリンエンジンが向いています。

燃費、タンク容量

引用:https://toyota.jp/landcruiserprado/interior/cockpit/?padid=ag341_from_prado_in_cockpit03

ランドクルーザープラドの燃費はガソリンエンジンが9.0km/L。

ディーゼルエンジンが通常モデル11.8km/L、TZ-Gだけが11.2km/Lとなっています。

タンク容量は共通で87L。

満タン時にはディーゼル車が1,026Km、ガソリン車は783kmと長距離を移動することができます。

また、気になるのは燃料代です。

仮に年間走行距離が10,000キロで軽油115円、レギュラーガソリン135円とすると、燃料代にいくらの差が出てくるか算出してみましょう。

ディーゼル車の場合 10,000÷11.8×115=97,458円

ガソリン車の場合 10,000÷9×135=150,000円

ディーゼル車の方が燃費が良い上に単価も安いので、ガソリン車の2/3以下の燃料代で済んでしまいます。

10,000キロで年間に約50,000円の差。

20,000キロでは年間100,000円、30,000キロでは年間150,000円もの差になってきます。

燃料代だけで言うとディーゼル車の方がかなり安く済みます。

引用:https://toyota.jp/landcruiserprado/exterior/?padid=ag341_from_prado_navi_exterior

一方、車両本体価格はどうかと言うと、同ランクだとディーゼル車の方が600,000円ほど高い設定となっています。

走行距離が多ければ差額分もペイできますが、単純に燃料代だけで考えずに使用する環境や用途に合わせてディーゼルエンジンかガソリンエンジンかを選ぶ必要があります。

ランドクルーザープラドを選ぶ人は本格的なアウトドアユーザーが多いため、悪路での走破性を求めます。

海や山、スキー場などに足を運ぶため長距離を移動する機会も多くなるでしょう。

そうなってくるとディーゼル車の方がだんぜん向いています。

ガソリン車を選ぶのは近距離での移動が主で年間走行距離が少ない人や、燃料代は気にしないから静かに高速走行も楽しみたいという人に限られてくるでしょう。

どうしてもディーゼル車が欲しい!という人は、ランドクルーザープラドの値引き方法がわかる!維持費や評価を確認しようでしっかり情報を入手しましょう。

乗り心地・静粛性

引用:https://toyota.jp/landcruiserprado/interior/?padid=ag341_from_prado_navi_interior

ランドクルーザープラドのボディの特徴は、はしご型のフレームの上にボディを乗せたラダーフレーム構造である事。

剛性が高いので荒れた路面でもボディのたわみが抑えられ、しっかりとした乗り心地と静粛性を一度に実現することが出来ます。

一方、ラダーフレームのデメリットは太いフレームの分だけ室内空間が狭くなってしまう事。

1850mmという高い車高ですが室内高は1240mmとなっています。

プリウスの室内高が1195mm、アルファードの室内高が1400mmですから、どちらかというとセダン程度の室内の高さとなります。

またクロカン車らしく最低地上高は220mmと高めです。(一般的なセダンは150mm)

悪路や積雪を乗り越えるときはこの高さが役に立ちますが、乗り降りする際はステップを踏んだり、乗り降り用グリップをつかんで体を引き上げる必要はあります。

フロントシート、セカンドシートは造りも高級感があり硬さもちょうどよく、快適に座ることができます。

サスペンションもSUVだからと言って硬すぎず、柔らかくショックを吸収して滑らかな乗り心地です。

ただ5人乗りと7人乗り仕様がありますが、7人乗りのサードシートはやや薄くスペースも狭いため大人が座っての長距離の移動には不向きです。

7人乗った場合はラゲッジスペースも極端に狭くなりますので、サードシートはあくまでも補助席と考えた方が良いでしょう。

引用:https://toyota.jp/landcruiserprado/interior/?padid=ag341_from_prado_navi_interior

特筆すべきはディーゼルエンジンモデルの静粛性です。

エンジンをかけた状態で外側から聞くと確かにディーゼル特有のカラカラした音は聞こえますが、車内に乗り込んでドアを閉めると騒音は極端に低くなります。

エンジンの位置関係や遮音材を的確に使用することで、室内の静粛性は高いレベルで保たれています。

ディーゼルエンジンは低回転でも力を発揮するのために、走行時も我慢できないような騒音はありません。

またディーゼル車を乗り継いでいる人はディーゼル特有の音が好きと言う場合も多いですから、かすかなディーゼル音を聞きながら運転することも楽しみのひとつでしょう。

もちろん、ガソリンエンジンでは高級セダンのようなさらに静かで滑らかな走りを堪能することができることは言うまでもありません。

最小回転半径は5.8mと取り回しはそれほど不自由しない数字です。

ただし横幅が1.8mを超えてきますので、狭い駐車スペースで苦労したり立体駐車場に入れないケースなどは出てくるでしょう。

タイヤサイズ

引用:https://toyota.jp/landcruiserprado/customize/m_selection/

ランドクルーザープラドのタイヤサイズは通常グレードは265/65R17タイヤ&17インチホイール。

上級グレードのTZ-Gだけが265/55R19タイヤ&19インチホイールとなります。

どちらも265mmという広い接地幅を持ち、路面を確実にグリップします。

また全グレードがフルタイム4DWであり、悪路、雪道での安心感は間違いがありません。

いずれも大型タイヤとなりますので価格が高額であることは覚悟しておいてください。

上級グレードTZ-Gの特徴

引用:https://toyota.jp/landcruiserprado/performance/?padid=ag341_from_prado_navi_performance

さて、ランドクルーザープラドには最上級グレードとしてTZ-Gと呼ばれるモデルが存在します。

トヨタでは他の車種でもスポーティなグレードにこのTZ-Gと言う称号が与えられることが多いわけですが、ランドクルーザープラドではこのグレードがディーゼルエンジンのみの設定となっていることが特徴的です。

いかにプラドにディーゼルが合っているか、いかにトヨタが力を入れているかが証明されています。

ランドクルーザープラドのTZ-Gは通常グレードのディーゼル車よりも車重が100Kg増となっています。

他のグレードと何が違うのかと言うと、主に足回りの装備が違います。

パワーステアリング連動型の電子制御エアサスペンション。

キネティックダイナミックサスペンションシステムと呼ばれるスタビライザーを最適に保つシステム。

通常グレードはフロントだけであるトルセンLSDをリアにも装備。

COMFORT/ECO/NORMAL/SPORT S/SPORT S+、と4種類のドライブモードを選択できる切り替えスイッチ。

など、TZ-Gだけに搭載される先進機能が満載となっています。

完全に走りを重視したグレードと言えます。

悪路での走破性から、細かい凹凸のある道での衝撃吸収性、アップダウンの多い山道、カーブの連続するワインディングロードなど、さまざまなシチュエーションで安定した走りを実現できるでしょう。

この記事を書いた人

ゴーヤマン
新人のディーラーにそそのかされ、外車に手を出し痛い目(数百万が水の泡・・・)に合うも、プロの中古車を扱う友人に助けられた経験を持つ。ミーハーというわけではないがSUVが好き。いずれはレクサスかベンツに乗ることが目標。沖縄出身ではないがゴーヤも好きで、のび太くん並みの寝付きの良さが特徴。

キャッチ画像引用URL:https://toyota.jp/landcruiserprado/exterior/?padid=ag341_from_prado_navi_exterior