ガソリン車だけではなく、ディーゼル車も準備して人馬一体とのコンセプトのもとで作られたデミオは、多くのコンパクトカーの中でも走りを楽しみたいドライバーからの熱い支持を集めています。そんなデミオもタイヤのサイズがそれぞれ違っていて、これからデミオにタイヤを装着させようと考えている方も多いのではないでしょうか?

快適な運転には欠かせないタイヤもサイズが合わないと運転に支障をきたす場合がありますので、これからデミオに乗ろうと考えている方はもちろん、タイヤのサイズを変えようかどうか考えている方にも見逃せない内容となっています。

デミオの純正のタイヤサイズの15インチと16インチの違い

引用:http://www.mazda.co.jp/

最初にデミオの純正のタイヤサイズでもある15インチと16インチの違いについてご紹介します。現行のDJデミオのタイヤサイズは、15インチと16インチの2種類が設定されています。結論からいうと標準装備が15インチタイヤでも、16インチの純正ホイールが装着できます。

DJデミオのタイヤは原則としてガソリン車には15インチ、ディーゼル車には16インチが標準で装備されています。例外として、ディーゼル車のベーシックグレードでもあるXDには15インチ、2018年の8月に登場した1.5Lガソリン車の最も高いグレードの15SツーリングLパッケージには、16インチホイールが標準で装着されます。

ただ、現在は販売されていない1.3Lのガソリン車には、15インチのみ装着されています(グレードにかかわらず)。

ちなみに、特別仕様車として販売されている「ミストマルーン」「ノーブルクリムゾン」は、ガソリン車には15インチ、ディーゼル車には16インチがそれぞれ標準で装備されています。15インチのタイヤが標準装備されているデミオに16インチのタイヤを装着することは可能ですが、実際にインチを変えてデミオに乗った方の口コミなどを見ると乗り心地が悪く、運転していてもやたら重く感じることがあるとの声を多く見られました。

15インチから16インチタイヤに変えることを「インチアップ」と呼びますが、インチアップ(サイズアップ)については後程詳しくご紹介します。

15インチから16インチにしたら乗り心地が悪くなる理由としては、タイヤと路面が接する時に生じる衝撃が大きくなります。路面状況が悪い場所を通った時には下からの突き上げによる金属音が鳴り、人によってはガツンという衝撃がお尻にも伝わってくるようです。また、路面の凸凹や高低差が原因で起こるボディへの衝撃も乗り心地を悪くする要因で、その路面を通過した後もしばらく振動が収まらずにフルフルと揺られるような感覚を受けるそうです。

こういったことから、15インチから16インチへタイヤを変えてもあまり良いことはなさそうです。

デミオのタイヤサイズに14インチはいけるのか?

引用:http://www.mazda.co.jp/

続いてはデミオに14インチのタイヤを装着できるかについてです。先程は15インチから16インチへサイズアップした場合のことについてご紹介しましたが、結論からいうとデミオには14インチのタイヤは装着できません。

今回記事を作成するにあたり、デミオを販売しているマツダのお客様相談室へ聞いてみたところ以下のような回答が返ってきました。

誠に申し訳ございませんが、今回ご検討いただいておりますホイールサイズ14インチの装着については、新型デミオには適用できません。その理由はボディへの干渉が発生することが考えられるためで、14インチタイヤやホイールの装着いただけません。

新型デミオにはメーカー指定のタイヤホイールサイズとしては15インチと16インチのみになります。

このことから、デミオには14インチのタイヤは装着不可ということになります。

デミオのタイヤサイズの16インチのオススメは?

引用:http://www.mazda.co.jp/cars/demio/accessories/?link_id=sbnv

ここではデミオの16インチのタイヤサイズのオススメについてご紹介します。マツダの公式サイトを見ると、デミオには以下のタイヤメーカーが販売しているタイヤをオススメしています。

  • ダンロップ
  • ブリヂストン
  • トーヨータイヤ
  • 横浜ゴム
  • グッドイヤー

これらのメーカーはどれもお店やコマーシャルでも見かける有名なタイヤメーカーです。それぞれの公式サイトで16インチのタイヤを選べば問題ありません。

ちなみに、新型デミオを開発した方によると「足回りのセッティングは純正タイヤを基準に行なっているので、タイヤを交換する際には純正タイヤを使って欲しい」とのことでした。デミオを開発した方が純正タイヤを勧めているので、デミオには純正タイヤが最も適していることが分かります。

ただ、色々なメーカーのタイヤを履いてみるのが悪いことではないので、カー用品店などで試し履きができるので機会があればやってみるのもオススメです。

デミオ、タイヤサイズアップやダウンによるメリットとデメリット

最後にタイヤをサイズアップしたりサイズダウンする事で起こるメリットやデメリットについてご紹介します。

サイズアップのメリット

・見た目がかっこよくなる
ここを求めてサイズアップする人が一番多いです。車を横から見た時にホイールが大きく見えて、タイヤの黒い部分が小さく見えるのでスタイリッシュに見えます。これだけで簡単に個性が出せるのでオススメです。

・運動性能が高くなる
サイズアップすると運動性能が上がります。デミオを含めた大半のスポーツタイプ車が最初から大きな口径のホイールを装着しているのは、この事が関係しているからです。サイズアップするとタイヤの横の部分(サイドウォール)がより扁平になって横から見たら薄くなります。

ちなみに、この部分は車体を支えている部分で、ここが薄くなるとタイヤのたわみが減り操作時の安定さが上がります。

・グリップ性能が高くなる

大半の場合はサイズアップすると、タイヤの幅が大きくなります。接地面が大きくなるので抵抗が増えて、カーブを曲がる時やブレーキを掛けた時のグリップが向上します。

サイズアップのデメリット

・乗り心地が悪くなる
タイヤが薄くなるだけではなくたわみが減るので、タイヤ自体が持っているクッション性能が弱くなります。そうなると、わずかの段差を越える時や小石を踏んだ時に凸凹な道を走った時に路面の影響を座席でダイレクトに感じます。

そういった点が乗り心地の面ではデメリットです。

・燃費が下がる
タイヤが太くなる事で転がる時の抵抗が増えます。そういった転がりにくいタイヤを装着すると燃費が下がります。大まかにいうと5%~30%程燃費が下がったとの声も聞かれます。

・走行音が大きくなる
接地面が増えると道路から拾う音も比例して多くなりますので、走っている時の音も大きくなります。室内の静粛性が下がるので快適さから見ると低くなります。

サイズダウンのメリット

・タイヤの価格が安くなる
基本としてサイズダウンをするとタイヤの価格が安くなります。冬場に活躍するスタッドレスタイヤをサイズダウンする人の理由は、タイヤの価格が安くなるメリットを受けたいからです。

・乗り心地がマイルドになる
タイヤの厚みが増す(扁平率が上がる)のでタイヤのクッション性が大きくなります。そのため、サイズダウンした車は乗り心地がフワフワとマイルドになります。

具体的には段差に乗り上げた時にその差を感じますし、路肩に積もった雪や氷に乗り上げた時にはホイールやタイヤへのダメージも減ります。

・接地圧が上がる
タイヤをサイズダウンするとタイヤの幅が小さくなるので、一点に車の重心が集まるので雪面への接地圧が上がります。この事によって滑りにくくなるメリットもあります。

サイズダウンのデメリット

・見た目が悪くなる
タイヤの扁平率が上がりホイールサイズが小さくなると、外側から見ると見た目が悪くなります。

・乗り心地が柔らかくなる
メリットの項目でもご紹介していますが、人によってはこれもデメリットになります。スタッドレスタイヤが夏に装着するタイヤと比較しても柔らかい素材で出来ていることもあり、コーナーを曲がる時にグニャとした印象の乗り心地になる可能性があります。

・接地面積が減る
タイヤの接地面積が減ると接地圧が上がる事はメリットでも紹介しましたが、面積が減る事で起こるデメリットもあります。路面が凍った道などではグリップする面積を大きくした方がよく効きますし、氷の上を走る機会が多いなら、大きなサイズダウンは避けた方が得策です。

いずれにしても、メリットとデメリットをよく比較した上で、サイズアップやサイズダウンをすることをおすすめします。

>>デミオの良い口コミ悪い口コミ情報を知るべし!?

この記事を書いた人

ブルースブラザーズ@ウィルス
自然が大好きなトラックドライバーです。
山、海沿いのドライブに癒しを感じます。スキューバダイビングが好きな人間です。
マツダの車に熱視線を送っている真っ只中!。
様々な車に乗って生きてきました。